チベット子供村(TCV)とは
TCVの歴史
1950年代に始まった中国によるチベット侵攻。1959年インドへと亡命したダライ・ラマ法王の後を追って、実に10万人に上る難民がチベットから脱出してきました。中には亡命の過程で親とはぐれたり孤児になった子供たちも大勢いたのです。ダライ・ラマ法王は、チベット民族の将来を担う子供たちの保護と教育のための施設が必要であると提案されました。
![]() ジェツン・ペマさん |
TCVの前身は、1960年に道路工事に従事していたチベット難民労働者の子供たち51人を預かる乳児院でした。法王猊下の実姉ツェリン・ドルマ夫人が責任者となりました。夫人亡き後は、実妹ジェツン・ペマさん(写真左)が、ツェリン・ドルマ夫人の遺志を継ぎTCVの運営に身を捧げられてきました。2006年夏、ジェツン・ペマ女史は引退し、TCVの精神は次世代へと受け継がれています。 |
ヒマラヤを越える子供たち
チベット動乱から45年が過ぎた今もなお、毎年大勢の子供たちが、親元を離れてチベットからネパールなどを経由してインドに亡命してきます。信じがたいことですが、彼らは4,000メートル級のヒマラヤを徒歩で越えてやってくるのです。そのため、凍傷にかかったり、やむなく手足を切断せざるを得ない子供もいます。無事に到着しても、子供たちは身の安全を守るため、チベットに残った親と電話はおろか、手紙のやりとりすらも危険であるとして、連絡を取ることができなくなってしまうのです。
子供村には、僅か生後数ヶ月の乳児もいるのです。お母さんが妊娠中にヒマラヤを越えてインドに入り、出産を終えた後に再びチベットに戻っていくといいます。
なぜそれほどまでの危険を覚悟の上で、亡命をするのでしょうか?現在中国の支配下にあるチベットでは、チベット民族は「緩やかな民族浄化」の道を辿っているからです。親たちは、せめて子供たちだけでもダライ・ラマ法王がお住まいのインドでチベット人としての教育を受けさせたい、と願い、二度と会えない覚悟で子供を密かに亡命するグループに預け、送り出すそうです。
参考:Escape Over the Himalayas ヒマラヤを越える子供たち
現在のTCV
現在、TCVはダラムサラをはじめインド各地に7校が運営され、乳児から18歳まで約15,000人の子供たちが学んでいます。
TCVは世界中からの寄付と支援によって運営されており、ほとんどの子供は寄宿舎生活を送りますがその生活費と授業料は全て無料となっています。
![]() TCV Dharamsala |
![]() TCV Lower Dharamsala |
![]() TCV Bir |
![]() TCV Bylakuppe |
![]() TCV Gopalpur |
![]() TCV Ladakh |
![]() TCV Patlikuhl |
子供たちの暮らし
子供たちは「ホーム」と呼ばれる建物で30人ほどが一緒に暮らしています。それぞれのホームにはホームマザーと呼ばれる職員が付き、親代わりの愛情を注いで世話をします。毎日の洗濯や食事の用意などは子供たちも一緒に準備をし、大きい子は小さい子の面倒を見ています。
![]() 子供はいつも元気 |
![]() ホームと洗濯物 |
![]() 赤ちゃん用ホームの内部 |
実際に訪れたTCVは、過酷な亡命をやり遂げたと思えないほど、屈託のない子供たちの笑顔でいっぱいでした。そこには家族のない子供たちを、社会全体で大切に育てていこうという、亡命チベット人社会の目に見えない大きな愛がありました。
このように慈悲の心で頑張っている「チベット子供村」というコミュニティを是非応援したいと思い、KIKUでは里親(スポンサー)の募集などを行っています。興味のある方は、是非KIKUまでお問い合わせ下さい。
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